2016/01/21
塗料と顔料の関係性
住宅の塗料として使われる顔料と染料は、素人にしてみたら同じようなものですが、違うものです。
一番大きな違いは、顔料は水やアルコールに溶けないもので、染料は溶けるものです。
染料のほうが扱いやすいものの、それ自体は住宅のように風雨にさらされる場所で塗れば、剥がれてしまう可能性があります。
外壁などの塗料で使われるのは顔料です。
更に見ていくと、顔料には石油などの有機物から作られるものと鉱物のような無機物を砕いて作られるものがります。
有機物のほうは、色合いが鮮やかでバリエーションも多いのですが、隠蔽力すなわち下地が透けて見る度合いが高いし、耐久力ではやや劣ります。
一方で無機物の場合には逆の特性を持っています。
顔料で表面を塗装するのではなく、コンクリートに無機物を混ぜて、カラーコンクリートにするという工法もあります。
その場合、表面をどれほど激しい雨が叩きつけても、色が落ちることなく、長期間鮮やかな色を保ち続けることが出来ます。
以上の特性を踏まえたうえで、塗る場所に合わせた塗料を選ぶことが必要です。